
いつも私どもの映画にご支援・ご協力を頂き心より感謝申し上げます。これまで『標的の村』『戦場ぬ止み』『標的の島 風かたか』と、不条理な状況を押し付けられながらも弾圧を跳ね返していく沖縄県民の不屈の闘いを描いてきました。高江、辺野古、宮古、八重山・・・。現場では目の離せない厳しい局面が続いています。現在進行形でその記録は続けています。しかし今の状況の悪化は、まさに72年前の沖縄戦前夜の様相に酷似してきていることに愕然としています。地獄のような地上戦を体験した沖縄の教訓が活かされず、次の戦争を止められないならば、沖縄戦の死者を二度殺すも同然ではないか。沖縄戦の実相が理解されていないのではないか。そんな思いから、今こそ沖縄戦のドキュメンタリーを世に出しておきたいと思うに至りました。
沖縄守備軍牛島司令官の自決で幕を閉じたのは「表の沖縄戦」でした。大本営は沖縄玉砕を前提に、玉砕後も終わらない「秘密戦」を計画していました。陸軍中野学校が南西諸島全域に42人も隠密に送り込んだ工作員が沖縄で何をしたのか。17歳以下の少年兵らがどんな戦いを強いられたのか。なぜ、日本軍は住民虐殺に走ったのか。そこには今も語れない、そして今に通じる戦争の狂気が内包されています。
すでに戦争体験者の大半が鬼籍に入り証言を得るのは非常に難しくなっていますが、不可能ではない。同じ過ちを繰り返さないために封印を解く最後のチャンスです。地道な取材と資料の読み込みを重ねていく硬派な映像作品になると思いますが、これまで語られてこなかった沖縄戦をどうか多くの人に見ていただきたい。そして製作にみなさまのお力をお貸りしたくここにお願い申し上げます。
なお、今回は若手フリージャーナリストで、またドキュメンタリーの作り手でもあり、沖縄の戦争と基地の問題に情熱的に取り組んできた大矢英代さんと二人の女性監督でこの作品を作り上げる予定です。18年夏の公開を目指して撮影続行中です。どうかご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
三上智恵
今まで沖縄戦の報道に取り組んできた三上智恵・大矢英代の二人の女性監督が、封印されてきた沖縄戦の「裏」に迫る。戦後72年経って初めて語られ始めた事実を描き出す。ドキュメント「沖縄スパイ戦史」は2018年7月下旬より桜坂劇場・ポレポレ東中野ほか、全国で順次予定です。
製作費確保のため、皆様のお力を貸してください。いただいた製作協力金は、「沖縄スパイ戦史」の製作費として活用させていただきます。
沖縄記録映画製作を応援する会 事務局
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